PMS(月経前症候群)とPMDD(月経前不快気分障害)

PMSは月経前3~10日の黄体期と呼ばれる期間にみられ、以下のような症状が現れます。

・頭痛

・むくみ

・下腹部痛

・イライラ

・憂うつさ 等

月経がくると和らぐか、消えるとされています。日常生活に何らかの影響を及ぼしますが、その程度は比較的軽度から中等度と考えられています。

 

一方、PMDDは以下のような特性があります。

・落ち込み

・不安

・感情の不安定性

・怒り

・イライラ

・こころの症状が強いために仕事や学校、対人関係といった日常生活に苦痛を感じやすい

・日常生活をスムーズに送ることが難しい

 

最近では、これらの月経前の不調を総称してPMDs(Premenstrual Disorders:月経前障害群)と呼ぶこともあります。PMSおよびPMDDは軽度の症状を含めると80%から90%の女性が何らかの症状を経験すると報告されています。

 

なぜこのようなことが起きるのかについては、完全には解明されていませんが、排卵周期に伴うホルモンの変動や、脳内の神経伝達物質(セロトニンやGABAなど)のアンバランスさ、社会的・心理的ストレスが影響していると考えられています。

 

いずれにしても、適切な治療を受けることで症状が緩和され、生活を送りやすくしていくことが大切です。

PMS(月経前症候群)とPMDD(月経前不快気分障害)