パニック障害とは?

急激な不安と、動悸や息苦しさといった身体症状を伴うパニック発作とよばれる症状が突然生じることを繰り返す疾患です。発作がまた起きるのではないかといった不安(予期不安)から行動が制限されたり

生活に支障が生じます。

 

<パニック発作>

短時間で急激に下記にあるような身体変化に襲われます。全て生じるわけではなく、多くの場合はいくつかの身体変化が生じます。

・動悸、心悸亢進、心拍数増加

・発汗

・身震い、震え

・息切れ感、息苦しさ、窒息感

・胸痛、胸部不快感、嘔気、腹部不快感

・めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、気が遠くなる感じ

・寒気、熱感

・異常感覚(感覚麻痺・うずき感)、現実感消失、離人感

・抑制力を失う、どうかなってしまうことに対する恐怖、死ぬことに対する恐怖

 

急激な身体変化が生じるため、身体の疾患を疑い、内科や循環器科などを受診して検査を受けますが、身体に異常はないと言われてしまいます。そのような場合には精神科や心療内科を受診することが推奨されます。

 

もう一つ特徴的な症状に「広場恐怖」があります。広い所が怖いという意味ではなく、何かあったときにすぐにどうすることもできない状況が怖くなります。そのため、広場かどうかは関係ありません。それにより、外出が制限されたり、できなくなることが増えてしまいます。

 

<パニック障害の治療>

治療は薬物療法と認知行動療法が効果的とされています。薬物療法では主に抗うつ薬での治療が行われます。認知行動療法では、思考を調整し不安のコントロールを目指したり、怖いと感じる対象や物事に段階的に慣らしていく方法で改善を目指します。

パニック障害とは?